2010年09月15日

歴史は主観か客観か?!

人の見方はいろいろあるもので、江藤新平を題材にしてもこれをどう捉えるかは人の考え方次第によって変わります。

ある事実をもってしても、事実があったことに関してそれは「客観」なのですが、これをどう理解するか、あるいはこれをどう評価するかは、それぞれの方の主観が入ります。

さらに言えば、人間がある決定をして行動をした…。
そのことに関して、その人間という“フィルター”を通して、決断をするべき環境等(題材)があって、結果(※決定と行動)と生み出した。

このような行動自体も、その人間という“フィルター”がどう機能したかということを考えなければなりません。
その人の能力、価値観、実行力、リスク管理などの材料があるはずです。

小生は江藤新平よりも130年後に生まれましたが、江藤と小生の能力や価値観の差もあるのと同時に、江藤が生きていた時代と小生が生きていた時代の差もあります。
このほか、いろいろな場面で、両者の違いがあります。

実は、われわれが生きている現在という“場”においても、人間の“フィルター”は一人一人違うわけで、それぞれの決定・行動は異なってきます。

歴史という長い流れで、先人の業績を判断する時に、起こった事実は客観かもしれませんが、そこをどう見るかはその人の判断(主観)が入りこむと思います。

現代の政治家もよく『後世の歴史家が自分のことを評価してくれると思うよ…』と語る人がいます。小生の記憶では、森喜朗元首相がそのようなことを語っていました。

江藤の業績をどう見るか?!は、彼が作った制度と、佐賀の乱(佐賀戦争)での戦いとでは分けて考えるべきでしょう。
江藤自身が欲したわけでない形で佐賀の乱の首謀者になりましたが、そのコトについてもいろんな“主観”が存在しています。
先人の生き様を、現在のわれわれがどう見るか…という主観が。



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Posted by タピタピ  at 17:47 │Comments(0)江藤の業績

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