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Posted by さがファンブログ事務局  at 

2010年08月22日

佐賀の乱の陰謀説

江藤新平の研究者として有名なのが毛利敏彦さん(大阪市立大学名誉教授)ですが、毛利さんは江藤家の子孫の方とも交流を持ち、「江藤新平」に関する資料などを分析、新たな歴史の発見に務められています。

小生も毛利さんが書いた『江藤新平』を読ませていただきました。

毛利さんと言えば、「佐賀の乱(佐賀戦争)」に関して、『士族反乱ではなかった…』とする新たな説を提唱されました。
以下、毛利さんがこの説を発表された当時の新聞からの転載です。

[毎日新聞、2004年7月31日から転載]
百三十年前に起きた佐賀戦争(いわゆる佐賀の乱)は不平士族の判断だと語られてきた。前参議の江藤新平ら13名反乱首謀者として死刑に処せられている。だが、史実は内務卿の大久保利通と佐賀県権令の岩村高俊の一派が国家権力を私物化して強行した計画的な権力犯罪だったことを明示している。

(略)そもそも出兵を要する事由がなかったし、開戦直前時に佐賀情勢は既に沈静化していいたから、政府側が良識を持って対処すれば戦争は起きなかったはずだ。しかるに大久保の意を体した岩村は強引に開戦、結局は物量に勝る政府軍が勝ち、数百人が犠牲となった。

(略)事件の根底には「人権の父」と謳われた江藤に対する大久保の異常なまでの嫉妬心・敵対意識、直前一月に江藤らが出した民撰議院設立建白書への恐怖心・危機感が見える。[転載了]

毛利さんの説は、佐賀の乱のきっかけとなった“小野組の略奪事件”そのものもたいした事件ではなく、これも政府側がこの案件に乗じて、策を計ったというものです。

いずれにせよ、こうした“事実”は大河ドラマを成立させるためのネタとしては重要なものですね。

  


Posted by タピタピ  at 12:09Comments(1)陰謀